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めっちゃ楽しくプログラミングを学んでみませんか?「船橋プログラミング部」様

公開日:2023年07月20日 最終更新日:2023年07月20日

小学校では2020年度から。
中学校では2021年度から必修化されたプログラミング教育。

お子様をお持ちの皆様は、プログラミングに関する質問に答えられていますでしょうか?

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こんにちは、運営協議会広報部委員の海老田です。

 


AIを誰でも使える時代となり、ITとの共栄は近々の社会課題となって参りました。


今回はそんな時勢も踏まえ、下記4点について「船橋プログラミング部」様へ取材させて頂きました。
正直私は学生時代に通いたかったです。

 

  1. プログラミングってどう覚えるの?
  2. プログラミング教育ってどうするべき?
  3. ゲームはよくないもの?
  4. 仕事の練習としてのゲーム

 

船橋プログラミング部」様の団体概要:

子どもたちがプログラミングや新しい技術に触れる機会を作ります。

子どもたちと作るものを一緒に考えてあげる、子どもたちからプログラミングについての相談にのる、など

プログラミングにかかわらず、子どもたちと楽しく過ごせる方歓迎です。

 

1.プログラミングってどう覚えるの?

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「これからはITの時代だからプログラミングを覚えなさい。」と言ったこと、あるいは言われたことはございませんか?

参考書を渡されても勉学に身は入らないものですし、言語もいっぱいあってどれから手を付けていいかわからない。

私はプログラミングを全く勉強してこなかったのですが、盆栽を始めた際に「土壌の栄養と水分量をデジタル化したい。」と考えpythonという言語を覚え始めました。
いわゆるIoTです。

これが実は理にかなっていたようで、ここで代表増澤様のお言葉をご紹介致します。

 

「目的を達成するための手段がプログラミング。
子供たちのやりたいことのために、私達は一緒にプログラムを考えます。
やりたいことが見つからない子達には、一緒にやりたいことを考えます。」

 

現役のエンジニアである代表だからこそのお言葉です。

私の場合は盆栽のための手段がプログラミングだったのですが、子供達にとっては「遊び」に効率の向上を図るための手段がプログラムでした。

 


実際に通われている学生様の、義務教育の中で使用されている「Scratch」を用いた成果物をご覧いただきましょう。
ちなみに世界的に有名なクリエイター様であり既にスポンサーもついております。

https://scratch.mit.edu/users/Poteto143/

 

私も触ったことのあるビジュアルプログラミングツールですが、普通はここまでクオリティの高いゲームを作れません。
制作中の新作も少し拝見させて頂きましたが、もはや商用です。

下記代表作「Arch's Journey / 弓つかいアーチの旅」では、海外プレイヤーへの配慮もなされており、文字による説明がほぼありません。
図表のみで表現される操作説明等、ターゲットを選定した上での気配りが見て取れます。

 

 

2.プログラミング教育ってどうするべき?

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でもでも、最初から初心者がこんなにスゴイものを作れるわけではありません。
だからこそプログラミング教育があるのですが、やはりハードルの高さという課題が存在します。

私個人が悩み続けていた「プログラミング教育ってどうするべき?」という課題。
目からウロコの回答を代表より頂きました。

 

「プログラムを使わなければ時間的に解決できない課題を設定してあげるとよいのでは?
テーマを設定し、手段の1つとしてプログラムを提供する。
プログラムを組んだ方が効率的だと自主的に学習できます。
子供達は、やりたいことに対する手間を惜しみません。」


上記内容を裏付けるように、「船橋プログラミング部」様には定められたカリキュラムは存在しません。
各々がメンター等に協力を仰ぎながら自分で興味を探し出し、制作を行っています。

 


例えば時間的に解決できない課題として、数学でこんな問題を出題されたことはありませんか?
「赤4、白6の石が入った袋から4つ取り出す場合、全部白の場合の確立を求めよ」
上記は結果を全て書き出して求めることも、公式で求めることもできます。

これが試験であった場合、時間制限もあり全てを書き出すことは効率的ではありません。

必然的に公式を覚え使用するわけですが、プログラミングも公式と同じ効率的な手段と捉えられます。

 

では、プログラミングの課題はどのようなものが良いのでしょうか?
なるべく子供たちが楽しんで、自主的に学習できる題材であると継続性も増しますね。

 

皆さまは同じテーマを10年間勉強されたことはありますか?
「船橋プログラミング部」に通われている学生様には、すでに10年プログラミング勉強を行っている方もいらっしゃいます。

 

 

 

3.ゲームはよくないもの?

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解釈がわかれる議題ではありますが、少なくともプログラミング学習とゲームの相乗効果は高く、私もMinecraftなどが幼少期からあれば、プログラミング習得に苦労しなかったなと感じています。

「船橋プログラミング部」に参加している学生様はゲームをしながらプログラミングを学び、世代も国境も超えた仲間たちと切磋琢磨しています。

 

Minecraftとは:
2013年頃に流行し始め、小学生を中心に爆発的な支持を獲得したサンドボックスゲーム。
プログラミングを使用した「効率の向上」「性能の向上」「生産性の向上」が可能。
現代では教育効果に注目が集まり、市町村の他、プログラミング教室だけでなく一部の学校でも教材として使用されています。
メタバース空間へのプログラムを用いた経済システムの導入など、想像力次第で複数の価値を創造でき、成果物は販売(マネタイズ)もできる

 

 


今回取材させて頂きました「船橋プログラミング部」様ですが、実は「Minecraftカップ2022全国大会ヤング部門」で全国2位の成績を収めています。
https://minecraftcup.com/works/workarticle/?work_id=232

 


さらにビジネス目線の審査が含まれる「インプレスこどもとIT賞」とのW受賞という、一大快挙。
https://edu.watch.impress.co.jp/docs/report/1479061.html

 


たかがゲームの大会でしょ?と思われる方も多いかもしれません。
しかし、お子様たちが行った下記製作工程をご覧ください。

 

1.出題テーマから何をつくるか選定する →  「企画立案」
2.企画内容を細分化しリスト化する →  「要件定義」
3.リストをもとに担当者を決める →  「実施体制の構築」
4.バッファを持たせたスケジュールを定め、進捗を管理する →  「運営管理」
5.作業工程の改善、省力化を図る →  「効率の向上」
6.クオリティの向上と模倣困難化を図る →  「差別化戦略」
7.デバッグ、改善を繰り返す →  「性能の向上」
8.成果物PRのための資料作成等 →  「広報戦略」
9.受賞のための最終決戦 →  「プレゼンテーション」

 

私は制作工程をお聞きし、新規事業の計画・立案とほぼ同じだなぁと感じました。
経営者や製造業の方にとっても、聞き馴染みのある言葉ばかりかと存じます。

 

 

学業と両立させつつ、子供たちは上記工程を3~4ヵ月でこなしたのです。
また、出題テーマはSDGsやLGBTQ等、社会問題を含んだ難題ばかり。

皆様は小学校~高校生時代にこの難題に向き合い、チームをまとめあげ、大人たちにプレゼンできたでしょうか?
私には無理です。

 

 

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チームリーダーに苦労した点をお聞きしたところ、なんとも生々しいお話を頂けました。

「苦労した点は2つあり、1点目は制作に参加されない等、締め切りを守れない方がいた点です。
 この課題に対し、納期を自身で設定させ発言させる解決策をとりました。
 2点目は計画の修正を余儀なくされる点。
 週1回のMTGの場を設けた他、試作品開発のスペースを用意、立て看板などのツールを用いることで複数のコミュニケーションの場を用意。
 課題の解決に到りました。」

すごくないですか…?
リーダーの感想は私が部下を持った際に学んだことと同じです。
 

 

4.仕事の練習としてのゲーム

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では何故、子供たちは自主的に上記のような活動を継続できているのでしょうか。

ぜひ見学に御伺いしてほしいのですが、「船橋プログラミング部」様ならではの特色があります。

 

1.やりたいことを見つける → 「企画立案」「市場調査」「SWOT分析」
2.課題への直面および予防 → 「課題やリスクの洗い出し」
3.相談や自主学習により課題を解決する → 「課題解決」「世代間コミュニケーション」
4.成果物を全体に発表する → 「プレゼンテーション」「フィードバッグ」

やっていることは業務と遜色ないですが、これは子供達が遊びの一貫として学んでいるものの一部。


発表の場では、質疑も飛び交い、活発に議論が行われます。
開発のために三角関数を学ぶ学生もおり、熱中できる題材と空間が何にも勝る勉強道具なのだと痛感しました。

将来の船橋はIT特区になりそうですね。

 


さて、そんなクリエイター集団である出場チームからのご案内です。

「今年のMinecraftカップ2023全国大会にも出場致しますが、1次審査は皆様の投票制度となっております。
 9~10月頃に投票が開始されるかと存じますが、是非とも私達の作品をご覧いただき、清き1票をよろしくお願い申し上げます。」

彼らは企業から持ち掛けられた受賞作の商品化を蹴り、今年の大会に出場します。

ぜひ、彼らにとっての甲子園を応援してください!

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