登録市民力紹介
【活動内容】
近年、なかなか赤ちゃんを授かることが出来ない『不妊症』に悩む患者さまが増えています。(※子どもを望んでいても1年以上挙児を得られない方々を『不妊症』と定義します。)
女性の社会進出や活躍推進が進む一方で、未婚化・晩婚化などの社会的背景もあり、日本産科婦人科学会による最新の統計では5組に1組のカップルが不妊症に悩んでいると言われております。
また、不妊治療を受ける患者さまの数も年々増加しており、現在では、日本全国で産まれた子どもの約10人に1人が体外受精などの不妊治療によって産まれていると報告されています。(※2024年 ARTデータブックより)
体外受精によって出生児が増えた理由の一つに、日本人が男女共に妊娠や生殖に関する知識が不足していることが挙げられます。
2013年にHuman Reproduction という学術誌に発表された論文によると、先進国の中でもとりわけ日本は「妊娠や生殖に関する正しい知識を有しているか?」という面で最低の結果を記録していることが報告されています。このことから、妊娠や生殖に関する誤った知識や教育が原因となって妊娠をすることができない、あるいは妊娠適齢期を逃してしまっている。さらに、その結果として不妊治療が必要になってしまていることが考えられます。
私は、不妊治療の専門クリニックにおいて、“胚培養士/エンブリオロジスト”と呼ばれる、体外受精(In Vitro fertilization; IVF)をはじめとした、生殖補助医療(Assisted Reproductive Technology; ART)領域に携わる仕事に従事しています。
ART領域に携わる専門家という立場から、不妊に悩んでいらっしゃる方々はもちろん、将来的に赤ちゃんを望んでいる方々に向けて、生殖に関する正しい知識や情報を得られる機会を幅広く提供するため、妊活セミナーや無料のカウンセリングを行っています。
その他、講演、取材、セミナー、各種執筆などのご依頼も承っております。お気軽にご相談ください。