子ども達が生活力と経営力を鍛える!?体験型子ども食堂のご紹介
公開日:2023年04月06日 最終更新日:2023年04月06日
桜の開花から約1週間。
船橋の特産品である梨の花も満開となり、今年も豊作となりそうです。
こんにちは、市民活動サポートセンター運営協議会の海老田です。
梨の花で思い出すのは、私が千葉にくるキッカケとなった2011年の東日本大震災。
早いもので12年も経ちました。
避難所に入れる人、配給を受け取ることができる人は、女性・高齢者・お子様のみという背景もあり、
当時宮城に住んでいた私は、震災から約2週間、便器にたまった水を飲み、木の皮を食べて飢えを凌いでいました。
津波に火災に土砂崩れ、ビルのコンクリ壁にはスルメイカが突き刺さる地獄のような光景で、
当時の私は各国のボランティアの方々に救われ、現在に至ります。
天災に対し、完璧に備えることはできません。
しかしながら、ちょっとした生活力を鍛えるだけで生存率は上がるのだと経験から実感しております。
今回取材に御伺いさせて頂きましたのは、市民団体「GoVoteキャンペーン事務局」が主催する「法典子ども食堂」。
珍しい体験型の子ども食堂を運営されています。
気温約10°であった3月11日。
震災直後に一転して大雪が降り、凍えるような寒さの中、クリーニングに出す予定であった毛布に包まり、暖をとっていました。
電気、ガス、水道といったライフラインが絶たれた環境は、インドア派の私には中々過酷な環境であったものです。
こんなとき、薪を拾って火起こしできれば、どれだけ安らいだものか…
たとえ子供一人が取り残された状況でも、火を起こし調理ができれば、生存率は上がるものと存じます。
「法典子ども食堂」では、有識者指導の下、子供たちが主体となり「火起こし」「調理」「食事」を行っています。
さらには子供達が自分で商材を作り販売するといった一連の工程を経て、商品開発、営業、マーケティングを自主的に学習。
答えを教わるティーチングとは違った学習方式により、子供たちは自発的に生きた知識を得ているようです。
たとえばインタビューではこんな回答がありました。
海老田:こちらの子供食堂にいらした経緯は?
保護者様:子供が夏休みの自由研究のテーマを子供食堂にし、取材に御伺いしたのが始まりです。
フードバンクのチラシを学校で受け取ったことがキッカケみたいですが、そこから体験取材にのめり込んでいます。
海老田:私が仕事で行っていることを小学4年生から行うとは、素晴らしい…
上記はあくまで一例ですが参加されている子供達は、遊びから仕事や社会、生活を学んでいました。
初参加の大人達に火起こしを指導する子供の姿には、たくましさと心強さを感じ入ります。
主催団体である「GoVoteキャンペーン事務局」様は、収支報告書を随時公開するなど、
透明化された運営体制を徹底しており、その内容をもとにして子供達が自発的に経営や財務を学んでいます。
「本質を見抜く、ビジネスの学びと実践」
代表者様が子ども食堂のテーマとして掲げているビジョンです。
商材の差別化を図ったり、付加価値を向上させたり、部下(初参加の大人達)へのコーチングを行ったり、ターゲットに合わせた提案営業を行ったりと、
通常株主から依頼されて経営者が行う役務を、ここでは子供たちが遊んだ結果として身に着けています。
2022年の子供食堂数は7331件との速報値もありますが、まだまだ充足値には至らない数。
その中でも代表の現初体験により、体験教育型を採用した「法典子ども食堂」は稀有な存在です。
ぜひ会員様として運営にご協力いただけるようでしたら、下記連絡先よりご参加されてみてくださいませ。
計画書通りに生活することに疲れた大人にとっても、癒しと学びの場になること請け合いです。
最後は子供たちの写真とともに、参加者様の感想を載せて〆たいと思います。
■保育係のお姉さま方
「楽しかった。(ばあちゃん)がイキイキしてる」
■参加のちびっこたち
「ピザ作り楽しかった!優しいお兄さんお姉さんやお友だちたちと遊べた」
「また行きたい!」
「家のピザと全然違う(美味しい!)。なんで?」
■参加の保護者様方
「次はメニュー作りから参加してみたい」
「親子で伸び伸び遊べて楽しかった」