船橋古文書の会例会&新人教育:2023年9月23日( 土)12:30~16:30
公開日:2023年09月25日 最終更新日:2023年09月25日
例会に先立ち、下記の連絡が有りました。
①本日配布資料の確認:例会レジメ、国定忠治略年譜、釈文他資料6枚、活動予定表。
尚、巡見会の申込締切となっていますので、出欠に拘わらず担当迄提出してください。
②次回(10/14)半期分の会費(4500円)を集めますので、なるべくお釣りの出ないよう用意してください。
③次回(10/14)も例会となります。時間・場所は活動予定表で確認のうえ出席してください。
会場:船橋市勤労市民センター3階会議室
例会・・10:00~12:00(第一会議室)
新人教育・・12:30~14:00(第二会議室)
④高橋敏先生の紹介
【例会】
・高橋先生(歴博名誉教授)の第1回目の講義が行われました。
・例会は45名の方が参加されました。(総会員数49名)
・今回は「古文書との出会いベスト3」と題し、その一回目として下記を取り上げて講義がありました。
【例会史料】国定忠治関連・史料①「借用申金子証文之叓」
天保13(1842)年8月、弟友蔵が兄国定忠治(本名:長岡忠次郎)に宛てた40両の借用書。
忠治は、縄張りである国定村一帯(盗区と称された)を、幕府から自立した地域として支配し、
そこでは大飢饉から農民を救済するなど侠客としての一面を見せていました。
この証文は、盗区の農民与惣治の跡式が何らか金銭的な事情で維持できないため、親類や組合が友蔵を立て、
忠治から40両の大金を借り受けた借用証書です。
しかし、一般的な借用証書では厳密に記載される引当(抵当)や借用期限・利率などがあいまいなまま作成されおり、
あくまで形式的な借用書であり、忠治は返済を考えていなかったのではとの解説がありました。
これは忠治の農民を救済する侠客として顔を窺わせる文書であると直感し、
高橋先生が、国定忠治を稗史から正史へ浮かび上がらせる切っ掛けとなった文書であったと解説がありました。
【新人教育】
例会前12:30~14:00に勤労市民センター2階講習室(第1+第2)で、基礎コースに6名、入門コースに9名が参加しました。
【新人教育の様子:勤労市民センター】
①入門コース:初心者や初めて間もない方を対象にしたコースです。比較的簡単な文書を対象にして、音読を重視して学んでいます。
②基礎コース:入門コースを終了した方や既に自学などで古文書を学習された方を対象にして、地方・町方・武家など多様な文書を対象に、くずし字の勉強をしています。
【例会の様子:船橋市勤労市民センター】
例会は下記のよう開催しています。
①毎月第4土曜日15:00~17:30
②講師による講義形式で、主に地域の文書を対象に、くずし字と市域の歴史を学んでいます。
これまでに取組んだ文書
1.行徳塩業関係文書
2.布施観音関連文書
3.船橋大神宮関連文書など。
会員募集について
申し訳ありませんが、当面、会員募集を中止します。
(中止理由)
5月以降の新規会員募集の再開に伴い、予定の募集人数になり、
新規入会者への教育が手一杯となったため。
(中止期間)
当面、新規会員を受入る教育体制が整うまで。
募集再開については、改めて本サイトに掲載致しますが、
来年早々を予定しております。
以上、ご理解のほど宜しくお願い致します。