船橋古文書の会例会&新人教育:2023年10月14日( 土)10:00~14:00
公開日:2023年10月16日 最終更新日:2023年10月16日
例会に先立ち、下記の連絡がありました。
①本日配布資料の確認:例会レジメ、小林一茶俳句及び略年譜、釈文他資料5枚、活動予定表。
例会用資料と合わせて配布した「椿新田之由来」1枚は勉強会用資料となります。
勉強会用釈文P12~P16迄合わせて6枚
多数の資料を配布しましたので、確認願いします。
②半期分の会費(4500円)を集めました。未納の方、領収書を未受領の方は担当者まで連絡のこと。
③次回(10/28)は巡見会となります。担当者より再度確認がありました。
集合場所:東船橋駅北口ロータリー
集合時間:8時30分(8:45出発です)
④年末、または年始に懇親会を開催したく考えています。
アンケート用紙を配布しましたので、記入の上担当者まで返却してください。
【例会】
・高橋先生(歴博名誉教授)の第2回目の講義が行われました。
・例会は42名の方が参加されました。(総会員数49名)
・今回は「古文書との出会いベスト2」と題し、小林一茶関連資料として
①取極一札之事
②塾談書付之事
を取り上げて講義がありました。下記資料は「取極一札之事」の出だし部分となります。
【例会史料】小林一茶関連・史料②「取極一札之事」
文化5(1808)年11月、弥太郎(小林一茶)と義弟弥兵衛の間で、父親弥五兵衛の遺言に基き、資産を二分割する事を取り決めた文書です。
具体的な相続内容が記載されていますが、田畑や山林に加え、家屋鋪・世帯道具・夜具に至るまで事細かに二分する旨記載され、
家屋鋪に至っては、建屋を真二つに分割して南側半分を弥太郎分とするなど、弥太郎の遺産二分割への執着を彷彿とさせる文書です。
また、行間に「遺書抔等にて出し候共可為反故」などの文言を追記・捺印している事から、
弥太郎の執拗な要求を将来に残さないよう、義弟弥兵衛や本家の弥市らが苦心した様子がわかる。
又、5年後の文化10年の父13回忌時に「熟談書付之事」を交わす事で分割相続に決着しています。
この文書では、遺言受領(享和元年)から「取極一札」(文化5年)までの7年間分の弥太郎の取り分の米、家屋敷の賃貸料まで、
元利ともに弥太郎に渡す旨取り決めています。俳人一茶の近代人も顔負けの一面を見ることのできる文書です。
【新人教育】
例会後12:30~14:00に勤労市民センター3階第2会議室で、基礎コースに6名、入門コースに9名が参加しました。
【新人教育の様子:勤労市民センター】
①入門コース:初心者や初めて間もない方を対象にしたコースです。比較的簡単な文書を対象にして、音読を重視して学んでいます。
②基礎コース:入門コースを終了した方や既に自学などで古文書を学習された方を対象にして、地方・町方・武家など多様な文書を対象に、くずし字の勉強をしています。
【例会の様子:船橋市勤労市民センター】
例会は下記のよう開催しています。
①毎月第4土曜日15:00~17:30
②講師による講義形式で、主に地域の文書を対象に、くずし字と市域の歴史を学んでいます。
これまでに取組んだ文書
1.行徳塩業関係文書
2.布施観音関連文書
3.船橋大神宮関連文書など。
会員募集について
申し訳ありませんが、当面、会員募集を中止します。
(中止理由)
5月以降の新規会員募集の再開に伴い、予定の募集人数になり、
新規入会者への教育が手一杯となったため。
(中止期間)
当面、新規会員を受入る教育体制が整うまで。
募集再開については、改めて本サイトに掲載致しますが、
来年早々を予定しております。
以上、ご理解のほど宜しくお願い致します。